砂漠の月歌 〜dream story〜
「まぁ、いい…本題に入ろう。
まだ時間はあるからな、
色々と教えてあげようか?」
「まずはその人を離せ。その人は関係ない」
そう言ってきつく睨むが、ロゼオはそれを鼻で嘲笑う。
「それは無理だよ。それにこの子離したら、
すぐに掴み掛かってくるだろ?
そうに決まってる」
実際そうするつもりだったが、あの娘が人質にされては手が出せない。
王子は小さく舌打ちをする。