OUR first love
『連絡網です。
 一之瀬君が家にいないようなので、
 俺が代わりに回します。
 メモとペンの用意をお願いします。』



さっきの件は完璧スルーされ、
安藤は言った。
テープレコーダーの声みたいに抑揚がなかった....



「あ....うん。
 ちょっと待って。」



どうしよう!
バクバク心臓が跳ねる。



安藤と生で喋ったことはないけど、
電話でならあるってことだもん!



間接トークかな?
そんなの聞いた事ないけど。



「用意出来た。」



『はい。
 えーと明日からジーザル祭?の練習が始まるので....』



「ちょっと待って、安藤....くん。
 ジーザル祭ってなに。」



やっぱりここは君付けした方が良いのかな。



『ええ?
 知らないし、俺に言われても。』



「多分、ジーザス祭だよ。文化祭のこと。だって、この学校キリスト教だもん。だから、Jesus。イエス。」



『....』



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