ブラック
“くそっ”と言いたいのこらえながら、敵に見つからないように影に隠れ、相手の動きを伺う。
……今のところ、こっちには気づいていないようだ。
試しに1歩、足を前に出してみる。
よし、大丈夫だ、いける。
音を立てないように、保存されている食料をめがけて全力で走った。
気づかれてない。
敵の様子を見ながら、腹に入るだけ食べ物を口に詰め込み、ゴクンと飲み込む。
仲間に持って帰る余裕なんてない。
食事は1人ずつ、自分で敵の食料を盗みに行き、食べる。