ENDLESS
「もしもーし?」
オレは少々ダルそうにヘッドホンをとり、ケータイを耳に当てた。
「あぁーーーっっ!!い~くぅ~とぉぉ~(泣)たぁ~すぅ~けぇ~てぇぇ」
思わずケータイを耳から離したくなってしまう程、大きな声が響いてきた。
「てか誰だよ?朝から迷惑なんですけど?」
さっきよりも一層機嫌が悪くなったオレの声は、2トーンくらい下がっていたと思う。
「おいおーい!生斗、そんな怖い声して。親友の声も忘れちまったのかよぉ。」
ふざけているかのようにも聞こえるその声に、オレはピンときていた。
「あっあぁー、還?」
「よかったぁ★生斗くん大正解っ!」
まさしく、電話の相手は1年のときから同じクラスで、親友でもある
坂寄還
ーさかより かえー
だった。
「あっ、それで?助けてってなに?」