真愛-シンアイ-
その人が話している間私はずっとその人の横顔を眺めていた。
さっきは気が動転しててちゃんと顔を見てなかったけど、ちゃんと見ると横顔だけでもすごく整った顔立ち…。
さすがホストだなと思ってしまう。
「俺の顔に何かついてる?」
私の視線に気付いたその人は私の方を向いた。
真っ正面から見た顔は横顔と比べものにならない程綺麗な顔だった。
「綺麗な顔…」
私は今までにこんな整った綺麗な顔立ちの人を見たことが無くて思わず口に出してしまった。
「ぷっ…君面白いね。名前は?」
「友里…」
「ユリね。俺は輝だから」
そう言ってその人…輝は手を差し出してきた。