ミクロラブ



光輝は私を呼び止めた。



私は振り向かず立ち止まった。




「俺、ずっと先輩のこと待ってますから!!来年も先輩が受ける高校に絶対行きますから!!」




振り向かなくてよかった。



振り向いてたらきっと、光輝の元に走り出していたから…。



私は両手で大きく丸を作った。



これが私の返事だった。
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