†Devil Kiss†
「でも、普通だったらそんな奴放っておくんじゃない?ユハがいなくなって、晴れてライバルがいなくなり、事実上セドリックは第三級悪魔の誰にも負けることはなくなったんだから」


「あー、そうか・・・。絶対に勝つんだ!!なんて感情的にっつーか、負けず嫌いって訳でもないもんなぁ・・・」




その通り、いつも楽観的で笑っている顔の下で何を考えているかわからないから、彼は恐れられているのだ。



実は誰よりも冷血なのではないかと、アリスは思っている。




「そうなんだよねぇ・・・。どうしてそんなに、ユハを殺すことに執着するんだろう・・・?」


「あれじゃねーのか?ライバルと思っていた奴が、あんな人間を愛しやがってっていう、プライドみたいなもの?」





────────────・・・・




クロードの話を聞き、アリスの頭の中で何かが繋がった。




「それだ!!」


「おわっ!?」



アリスは勢い良く立ち上がると、そのままクロードの腕を掴むと部屋を飛び出した。




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