†Devil Kiss†
どれぐらい走っただろう?



森に入り、奥へ奥へと進んでいく。



ずっと無言で前を向いているユハに、ローズはどうしていいのかわからなかった。




一体突然どうしたというのか・・・












やがて、森は霧に包まれてきた。



そして、見えてきたのは




「お城・・・・・・・?」



とても古い城だった。




見たこともないし、誰からも話も聞いたことがない。



ローズは不思議に思った。



だが、ユハは構わず中に入っていこうとする。




「ユ、ユハ!?勝手に入ったらいけないわ。帰りましょう?」




だが、その言葉ももはや聞こえていないらしい。



ローズに答えもせず、再び手を引きながら、城の中に入っていった。




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