†Devil Kiss†
目の前にいるのは漆黒の翼に、真っ赤な髪の毛、耳にピアスが何個もたくさん付いた男だった。




ローズは見たこともない容姿のクロードに驚いて声も出なかった。



そんな腰を抜かしたように固まってしまったローズを見て、クロードは頭を掻いた。



「あ―・・・・・今、女も来るから心配すんな。俺はお前に何もしない・・・っつーか助けた方だし!!気失ったお前を運んだのは俺なんだぜ!」


「えっ?」




身振り手振りを加え説明するクロード。




昨日の夜、あたしを助けだしてくれたのはこの人なんだ・・・。


でもこの姿は人間じゃない。



耳が尖り、肌は青白く、牙もあまり目立たないが、普通の人間よりはある。



そして何よりもこの翼。



この全てを当てはめる生き物は一つしかない。




















「あなたは・・・・・悪魔なんですか?」









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