†Devil Kiss†

取引

────────・・・・・・・・・



「Satan Drug・・・ここって、超高額な支払いさせられるとこじゃなかったか?」


「うん、そう」




やってきたのは、大抵の悪魔には手の届かないような高価な薬を置いている、言わば第二級悪魔以上専門の店。




「俺・・・金ねーよ」


「それなら大丈夫!あたし達の目的物の支払いはお金じゃな・い・の!」



金じゃない?



アリスの話を聞き、ますます怪しくなってきた。




だがもし本当に、彼女に、ローズに会えるのならば、どんなことでもしよう。



それぐらいの覚悟をしているユハだった。





ギギギィィ―――・・・・・





「こんにちは!アリスでーす。お邪魔します」




重いドアは、軋む音を鳴らしながら開けられた。




「まぁ、お久しぶりですわ。アリス様」



声のする方を見れば、真っ赤な髪に胸元が大胆に開いたドレスを着ている、長身の女性が白衣を揺らしながら、こちらへ近づいてきた。




「しばらく見ないうちに、またお美しくなられましたね」


「えへ、ありがとう。そうだ、紹介するわ。あたしの友達のユハよ」



アリスは親しげにその女性と挨拶を交わすと、すぐにユハを紹介した。



そして、すぐに本題に取り掛かった。




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