†Devil Kiss†
「そして、あなただってその中の一人だったはずよ」
そう言うと、セドリックはかすかに視線を動かした。
「書物庫で見つけた書物の中に、人間の男に恋をした悪魔の女性のことが書かれていた。3年ぐらい前のこと。丁度あなたが、魔の谷に行き始めたぐらいかな?」
セドリックは目を瞑り、黙っている。
クロードは、アリスの肩に手を置き、何とか自力で空中に浮こうとしていた。
そんなクロードをアリスは「まだ無理だから」と言って、そのまま抱き抱えていた。
「最初は、何もかもユハを殺すためにしていることだと思った。でも違うんでしょ?」
「お前は、彼女に、グレースに・・・悲しい想いをさせた“人間”を、憎んでいるんだろう?」
そこまで言うと、セドリックは目を開け
「そうだよ」
静かに呟いた。
「そしてその殺した男が、ローズの」
「ローズの父親か・・・・・?」
そう言うと、セドリックはかすかに視線を動かした。
「書物庫で見つけた書物の中に、人間の男に恋をした悪魔の女性のことが書かれていた。3年ぐらい前のこと。丁度あなたが、魔の谷に行き始めたぐらいかな?」
セドリックは目を瞑り、黙っている。
クロードは、アリスの肩に手を置き、何とか自力で空中に浮こうとしていた。
そんなクロードをアリスは「まだ無理だから」と言って、そのまま抱き抱えていた。
「最初は、何もかもユハを殺すためにしていることだと思った。でも違うんでしょ?」
「お前は、彼女に、グレースに・・・悲しい想いをさせた“人間”を、憎んでいるんだろう?」
そこまで言うと、セドリックは目を開け
「そうだよ」
静かに呟いた。
「そしてその殺した男が、ローズの」
「ローズの父親か・・・・・?」