†Devil Kiss†
その声にハッとして振り替えれば




「ローズ」



そう呟き、近づいてくる男性がいた。



身なりがきちんとしていて、どう見てもこの村の人じゃない。



でも、知っている。



あの低い声も


あの巻髪の銀髪も


スラッとした背





そして



「ローズ」



この、珍しい色の瞳。



会いたくて

会いたくて

仕方がなかった


愛しい人・・・








「ユハなの?」











それでも、確かめずにはいられない。




鼓動が、信じられないほど早く、大きく鳴っている。






そんなあたしを見て彼は、優しくゆっくり頷いた。





「俺のこと忘れたのか?」


「ユハ!!!!」











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