†Devil Kiss†
「・・・あ、そうだ。エリック、空から降っているあの水はなんなんだ?」


「・・・・・・・・・・・・・」



声が聞こえず、ユハは窓から視線をエリックに移した。



するとエリックはパンを食べようと手を、あんぐり開けている口に持っていく途中で動きが止まっている。



「エリック・・・?・・・フ―」



最初は何なのかわからなかったがすぐに気がついた。



「ユハ!!」


「やっぱりお前か。クロード、アリス。今度は何をしに来た。」



勢い良く窓から入ってきたクロードとアリス。

犯人はアリスの魔術だった。



「今回は、この間より深刻な知らせを言いにきたの」


「あ?」



普段とは違い、真剣な二人の様子を見てユハも胸がざわついた感じがした。




「今、村でフィデール・ベルモンドが失踪したって大騒ぎになってるんだ」


「え・・・あいつだったのかよ」


「うん。でも、実際は失踪なんかじゃないの。彼は」


「あいつは、セドリックに殺されたんだ」


「セドリック・・・・!?」



何で、あいつが・・・?



ユハは頭が混乱してきた。



セドリックとは、悪魔の世界で何度か戦ったことがある。



いつもユハが勝つのだが、ここ最近は、と言っても3年程だが・・・全く音ざたもなかった。



今になって一体何なんだ?



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