†Devil Kiss†
雨の音がだんだんと激しくなってくる。



この状態だと雷が鳴るかもしれない。



そう思った直後



ピカッ!!
ゴロゴロ―――――



稲光とともに、雷鳴がした。



「うわ―――!!!」



エリックがソファーからローズのもとにかけより膝に抱きついた。



「大丈夫よ!何も怖くないわ」


「でもぉ・・・・・・・」


「ほら、ユハお兄さんを見てごらん・・・・・・あら」



見てみると、ユハはソファーで目を見開いて口を開け、固まっていた。



ローズとエリックに見られているのに気がつくと



「べ、べ、別に恐がってなんかないからな。ちょっと驚いただけだよ」



と言っていつものように座り直した。



だが、顔は赤く、窓の方をチラチラと見て、何だか落ち着かないと言った、雰囲気だ。



そんな姿を見たら、笑わずにはいられず、エリックとローズは思わず笑ってしまった。




「な、何だよ!笑うなよ!エリック、お前だってびびってたじゃないか!」


「僕はまだ子供だからいいんだもん♪でも、ユハ兄ちゃんはお姉ちゃんよりも年上でしょ?」


「関係ないだろ?」



そんなやりとりを聞いて、ローズは久々に大笑いした気がした。



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