†Devil Kiss†
みんなで夕食も食べ終わり、マリーは食器洗い、ローズはエリックを風呂に入れているため、ユハはリビングのソファーに座り、外を眺めていた。




《あいつはセドリックに殺されたんだ》


《魔の谷へ行って力を上げたみたい》



これから、必ずセドリックは現れる。


・・・だが、俺には魔力がない。


あいつらも、力を貸すとは言ったけど、到底かなう相手じゃない。




ユハは、どうやってローズを守ろうか必死に考えていた。



だが簡単には見つからない。



あいつを倒すには、悪魔に戻らなければ無理だ。



でも、ここで戻ればローズとは二度と会えなくなる。



そんなのは絶対に嫌だ!!


これからもずっと、いつまでも、ローズの隣で、ローズの笑った顔を見ていたい。


ローズを俺のものにしたい・・・・・



ユハの恋心は大きくなるばかり。



まるで、今降っている雨のようにユハの心はローズのことでいっぱいになっていった・・・・・・。









そんなユハの後ろ姿を見て
マリーは意味深にため息を吐いた。





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