†Devil Kiss†

過去

引き釣りこまれたはいいが、ローズは緊張して頭がパンクしそうになっていた。



どうしよう!!?

男の人と寝るなんて〜!!




この時代では、女性は結婚するまで、男性と寝るということはしない。



それ以前に、結婚前に男性と一夜をともにするということは、恥ずべき行為とも言われていたのだ。



そのことは、ローズもよくわかってはいた。



でも、この場合は許してはもらえないだろうかと、思ってしまったのだ。



それでも、やはり緊張はするもの。



そんなローズを見たユハは



「そんなに、体に力入れなくても、何もしないよ」



その声に、ふと顔と視線を向ければ、ユハが優しく微笑んでいた。



「ローズは暖かいんだな・・・」



抱きしめる力を少し強め、ユハはローズを包み込むように抱きしめた。



「ユハ・・・どうして、雷が苦手なの?」


「・・・・・・・・・・・・」



もしかして、雷も鳴らないようなところに住んでたのかなぁ?




ローズが疑問に思っていると、ユハが話し始めた。




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