†Devil Kiss†
「何て言ってるの?」
「母親の方が、フィデールと最後に会ったのはローズだと聞き付けて、ローズを出せと言ってきてる。確実に君を疑ってる」
「そ、そんな・・・」
ローズはユハの聴覚のすごさも頭にないくらいに動揺した。
いてもたってもいられなくなり、ユハの腕から抜け出し、駆け出した。
「ローズ!!」
その声に反応したベルモンド夫婦がこちらを見た。
「あたしに何か、御用ですか?」
近くまで行くと、ベルモンド夫人がその大きな身体ごとローズに向き直った。
「ローズ。あなた、うちの息子と昨日会ったんですってね」
「はい」
「どうもね、あの子と最後に会ったのがあなたみたいなんだけど・・・」
「はぁ・・・・・・・」
夫人は苛立ったように片方だけ眉毛を釣り上げた。
「彼は?」
夫人はユハを指差した。
「彼は・・・」
「ローズの恋人よ」
ローズが戸惑うと、マリーがキッパリと言った。
それを聞いた、夫人は不気味に片方の口角を上げ笑った。
「そう。じゃぁ、フィデールが邪魔になったのかしら?」
「え・・・・・?」
「だって、あなたうちの息子と婚約するところだったのでしょう?」
「母親の方が、フィデールと最後に会ったのはローズだと聞き付けて、ローズを出せと言ってきてる。確実に君を疑ってる」
「そ、そんな・・・」
ローズはユハの聴覚のすごさも頭にないくらいに動揺した。
いてもたってもいられなくなり、ユハの腕から抜け出し、駆け出した。
「ローズ!!」
その声に反応したベルモンド夫婦がこちらを見た。
「あたしに何か、御用ですか?」
近くまで行くと、ベルモンド夫人がその大きな身体ごとローズに向き直った。
「ローズ。あなた、うちの息子と昨日会ったんですってね」
「はい」
「どうもね、あの子と最後に会ったのがあなたみたいなんだけど・・・」
「はぁ・・・・・・・」
夫人は苛立ったように片方だけ眉毛を釣り上げた。
「彼は?」
夫人はユハを指差した。
「彼は・・・」
「ローズの恋人よ」
ローズが戸惑うと、マリーがキッパリと言った。
それを聞いた、夫人は不気味に片方の口角を上げ笑った。
「そう。じゃぁ、フィデールが邪魔になったのかしら?」
「え・・・・・?」
「だって、あなたうちの息子と婚約するところだったのでしょう?」