†Devil Kiss†
村へ近づくとだんだんと色々な人の声がしてきた。



ユハは少しわくわくしながら、歩いていた。



だが、それとは反対にローズは少し浮かない顔をしていた。



そして、小さな声でユハに尋ねた。



「ねぇ、ユハ・・・」


「何だ?」


「あの、もしも村で変なことを言われても聞いても、気にしないでね」


「あ?どういう意味だ?」



ユハは立ち止まった。



ローズは少し前で止まり、後ろを振り返った。



「どうしてもよ。あたしね、村へ行くたびに何か言われているみたいで・・・」



自信なさげに、俯き加減で言うと、ユハはローズの頭をポンと撫でた。



「ユハ?」


「大丈夫だ。俺がついてる。誰にも、何も言わせないよ」



どうしてだろう?


ユハが言うと、とても心強い。



ローズが照れて赤くなると、ユハも嬉しそうに笑った。











だが、この頃からユハの心と頭はおかしくなっていった・・・・・・



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