今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~
平成18年の秋も終わる頃に、とてもビックリした出来事があった。
いつものように朝、チョッ君と涼也を起こしチョッ君を幼稚園に送って行き、そこから涼也のオムツを替えたり服を着替えさせたり…と、私は何も出来ない涼也の事に時間を使う。
涼也の身の回りの事を一通りして私は一息。
大好きなコーヒーを入れて出したばかりの炬燵に入りテレビを付けて観入っていた。
テレビを観始めて1時間ほどした時に、フト涼也を見ると動いた!!!
ハイハイ……を、2メートル程だけどしたのを私は一体何が起きているのか!!って、混乱しながら見た。
涼也が、ハイハイをたった2メートルでもしたのは初めての事。
今、運動面で出来る事は、寝返りとお座りとたま~にする四つん這いだけ。
あとは出来ない………………出来なかった………のに、今、私の目の前で涼也は『うーっ!!うーっ!!』
…って、力を込めた声を出しながら頑張ってハイハイしている。
私は、今、これが現実に起こっている事だと理解出来た時、我を忘れて近所の事などお構いなしに大声で喜んだ。
『涼っちゃーん!! 頑張れーっっ!!!
頑張ったねーっっ!!!』
そう言った後に涼也を抱き抱え、ギューって抱き締め私は更に大声で1人で泣いた。
悲しい涙じゃなく、嬉しい涙で・・・・。