今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~

そして何故、涼也が落ちたんだ?


一気にパニックながらに思ってた所に涼也の泣き声が私の耳に入って来た。


普通の子供が泣く声で泣いていた。


いつもは普段は泣く事など無い涼也。


泣いた事があっても弱々しい声でかすれ気味の泣き声。



あぁ……ごめんよぉ。

痛かったね…


恐かったね…


私はぺんちゃんから、大泣きをしている涼也を私の腕へと抱っこした。



そして、涼也の顔を見て仰天した―――。



階段から落ちる時は皆無防備に落ちると思う。


身構えながら落ちる人は多分いないと思う。


涼也は普段から何も出来ないけど、やっぱり無防備に階段から落ちた。


しかも落ちた音が人が落ちたような音じゃなかった。


崖から落石するように当たっては飛び弾んで落ちたように思えた。

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