今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~
そして時計を見ると、すでに8時10分。
学校までは歩いて10分程。
『もう行かないと!』
…って、私はチョッ君とぺんちゃんに声を掛けた。
チョッ君は元気よく玄関に行って大きな声で
『行って来ま~す!』
祖父母も涼也を抱っこしたまま玄関まで来て笑顔で送り出してくれる。
チョッ君はまた今度は涼也に向って手を振り
『涼ちゃん!行って来ま~す!!』
涼也は、チョッ君が自分に言ってくれたのが分かってるのか更に笑って手足をパタパタと大きく早く動かした。
こんな事は、5年間のうちに初めてのこと。
私は、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
今日が入学式でそれでおめでとう…と、体で表現してくれているのかは分からない。
でも、きっと分かって一緒に喜んでるんだよね! 涼ちゃん・・・。
そして昼前に無事に入学式も終わった。
それからチョッ君がもう夜中に泣き叫ぶ事は無くなった。
小学校に誰1人と知ってる友達がいなくても楽しい所だと分かって安心したんだと思った。