逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
「はい。凄く楽しかったです。皆元気すぎて…少し疲れちゃいました。」
私の話を聞いてそうですか、と矢沢さんはにっこりと笑った。
「でしたら、今日は露天風呂にでも入ってごゆっくりなさってください。」
「えぇ!?別荘に露天風呂があるんですか!?」
「はい。眺めも良いですし、気に入って頂けると思いますよ。」
「わぁ!入りたい!露天風呂なんて久しぶり!」
それはよかった、と矢沢さんは返してくれた。
矢沢さんと話してると、何だか和む。
矢沢さんは見るからに優しい人だし、話していても凄く楽しい。
さっきまで全く喋る気が沸かないほど疲れていたのに、今は矢沢さんとの会話がとても楽しくてしょうがない。
「―――今の女子高生にはその様な物が流行っておられるのですか。」
「はい。実は、女子高生じゃなくて、中学生にも人気なんですよ~!」
「何故、それほど人気がおありで??」
「やっぱり安いし、可愛いからですよ~!
だって、一番安いのだと5円とか!」
「それは凄いですね。学生の味方というわけですか。」
「そうなんです。」
それからもたわいもない話をしていた。
その頃、柊兄弟は女子高生のテンションに余程疲れたのか、車内で仮眠をとっていた。