逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
♀別荘♂
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だいぶ日が沈み、空がオレンジ色に染まってきた頃、私は大きな家の前にいた。
二階建てだが、面積は私が以前住んでいたの家の3倍はある。
これが別荘…??
別荘にしては立派すぎる…。
車が門の前へとゆっくり走ると、どういうわけか、自動的に門が開いた。
門の先には大きな噴水があった。
名古屋にある家ほどではないが、多くの薔薇も咲いている。
府陰気は、どこか名古屋の家を思わせる。
「金持ちめ…………。」
透「なにか文句でも??」
「………落ち着かない…。」
透「なんなら寝れるまで添い寝してやろーか??」
「け、結構です!
ふざけないでください!」
何を考えているんだ、この男は!
透「俺はいつだって大真面目だ。」
「バカじゃないの…??」
思わず出た暴言に透センパイは嬉しそうに笑った。
あんなこと言われてわらうなんて、本当はM………!?Σ
透「違うわっ!」
イテッ、頭をバシッと叩かれた。