逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
お風呂からあがると、不機嫌そうな狭哉と倖哉が豪華な椅子に座っていた。
二人の間にはポカリと人一人分の隙間が空いていた。
「え、何??二人ケンかでもしたの…??」
『は??ちげぇーよ。』
双子の声が綺麗に重なる。
ある意味神業だ。
じゃあ何!?
何でこんなに不機嫌なわけ!?
私何かした!?と、自分が行なった行動を順を追って思い出す。
でも何一つ心当たりが見つからない。
『お前、遅い。』
あぁ…なるほど。
狭「普通45分も入るか??」
倖「俺らなんか10分ダゼ??
どんだけ風呂好きなんだよ!」
10分か…男なら妥当なのかな??
ってより、私が45分も入ってたことが分かるなんて…もしかしてずっと待ってたの…??
「なにかようだったの…??」
『………別に。』
なんじゃそりゃ。
『ん、』
狭哉と倖哉の間をポンポンっと二人で叩いた。
座れってこと…??