逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫


私はその料理をフォークで刺して、ジッとその物体を見ていた。


狭「あ、それ俺が作った。他のはシェフだけどな。」


……………納得。


「…………これ、何??」


狭「何って…俺様特製☆最強しょうが焼き!だけど。」


しょうが焼きをここまで焦がした人、初めて見た…。

ってゆーか…この家にしょうが焼きって…かなり似合わない。


「アハハ…しょうが焼き…しょうが焼き…。」


狭「ぜってー旨いから食ってみろ!」


いや…絶対に体に悪いでしょ。

いや、でも…………初めて作ったぽいし…
さすがに食べないのは酷いから…

一口だけ!

私は一口だけ口に含んだ。


「……………」


狭「旨いだろ!!」


「……お、おいしぃ…(かな)…。」


一部小さい声で。
でも実際は恐ろしく不味い。
焦げた部分が苦味を当たり前に出しているし、口触りも悪い。




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