逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
『何逃げようとしてんの??』
どうやら双子が私を捕まえたらしく、綺麗に声がハモっていた。
『俺らもいく♪』
「………ダメ。
今回は同窓会だもん。
部外者は立ち入り禁止!」
『じゃあ着いてって皆がオッケーしたらいいわけ??』
「しないよ。」
…………たぶん。男子は絶対に反対してくれるはず。
透「ならとりあえず行くか。」
結局、無理矢理…強制的にリムジンに乗せられて、矢沢さんも苦笑いしながら運転席に座った。
実は、今回もメイクや服を選んだりしてもらった事もあり、あまり強くは言えなかった。
車が進みだし、不機嫌な私はずっと外を見ていた。
夏はかなり日が長く、夕方にも関わらず明るい。
そして、集合場所へ行くとほとんどの人がいた。
懐かしい顔ぶれ。
そこには昔仲がよかった子達もいる。
でも…車から降りれない!
みんながリムジンに乗って来たのは誰だ!と騒ぎ出したのだ。