逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
今はまだスモークがついているからバレてない。
でもいずれ…絶対にバレる。
矢沢さんが車の扉を開けてくれ、私は潔く、腹をくくって車から降りた。
同時に、後ろからぞろぞろと柊兄弟も降りてくる。
そして、狭哉と倖哉が私の左右の肩に腕をのせ、後ろからは雲雀クンが抱きついてきた。
透センパイは私に委員長は誰だと質問してくる。
その姿に元クラスメートは仰天。男女問わず騒ぎだした。
「ちょっと…離れてよ!」
『やだ。』
本当…ウザいわ。
騒ぎだした中から、一人の男子が声をかけてきた。
「希沙、久しぶり!」
私の頭をポンポン叩きながら笑顔で挨拶してきたのは、幼なじみの祐輔。
「祐輔久しぶり!懐かしい~!本当、中学以来だもんね!
前回の同窓会、祐輔欠席だったし!」
私は3人を振り払って祐輔と話始めた。
「あぁ。ババァが倒れたからな…。ま、もう元気だけど。」
「よかったぁ。おばちゃん元気なんだ。」
懐かしい声にホッとする自分がいる。
そんな中、皆は私のことが気になるらしい。
庶民の私がリムジン、イケメン4人(抱きついてる)が揃えば誰でも驚く。