逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫


だって…私はもちろんモテないから付き合ったことないし、ファーストキスすらまだ。

そんなファーストキスを祐輔なんかに奪われるなんてっ…。


「だぁめ☆ほらほら早く!」


「んじゃ、遠慮なく~!」


「えっ…えっ!?」


いきなり祐輔は私を抱き締めて顎をクイッと上げた。
そして、祐輔の顔がだんだんと近づいてくる。


「んっ…」


その瞬間…私の唇に唇が当たる感触がした。

目をウッすらとあけると、そこには狭哉のドアップ。


「ンッ…ンッー!…」


苦しくて、どんどんと胸を叩くとようやく離してくれた。

なんで…なんで…なんで狭哉が…。


「ンッ!」


狭哉が離れたと思ったら、今度は透センパイが首筋に顔をすくめて、キスをした。
でも、ちゅ~っと吸っている。

逆の首筋には倖哉が同じことをした。

これはもしや…世に言う…
“キスマーク”


雲雀クンは頬にキス。



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