逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
「ンッ!」
ようやく全員離れた。
私は状況が上手く理解できない。
とりあえず、ヘタッと床に座り込む。
呆然となにもできずにいた。
周りも唖然としている。
男子も女子も顔を赤くして。
「大丈夫か、希沙。」
手を差しのべてくれたのは祐輔だった。
私はその手をとろうとしだが、先に私の手は狭哉に握られる。
「えっちょっ…と…」
狭「先に言っておく。コイツに手ぇ出すなよ。」
「無理だな。俺、希沙のこと好きだし。」
「は…あ??」
もうなにがなんだかわかんなくて…私はどうしたらいいかわからなくなっていた。
「もう、無理。」
私はそのまま床に倒れこんでしまった。
そして、意識が飛んだ。
――祐輔side
わかっている。希沙が俺のことそういう目で見ていないことくらい。
だけど、諦められない。
倒れた希沙を例の兄弟が運んだ。
同窓会はその後、会議が行われたらしい。
どんな会議かは俺は知らない。
勢いとはいえ、俺は希沙に告白したんだ。気持ちを整理したい。
そうおもい先に帰らせてもらった。