逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
こんな風に、普通に話せるなんておもってなかった。
絶対に、怒りや何かが出てしまって、無口になったり冷たい態度をとっちゃうと思ってたから。
「どこ、行きたい??」
「なんか、別に無いんですよね~…。」
「おいおい…それでも現役女子高生か…。」
そりゃ、ショッピング(服)とかしたいけど…きっと男子は全然楽しくないだろうし…。
「ま、ゆっくり考えとけ。」
「はい。」
そうしているうちに、いつの間にか目の前に料理が並んでいた。
どうやら、気づかないうちに、着いたみたい。
そして、もちろん狭哉他、2人もいる。
もちろん今までご機嫌だった私も不機嫌になる。
透「ほら、座るぞ。」
「…………はい。」
こんなときに限って隣は狭哉。
本当は違う席がよかったけど、どういうわけか矢沢さんが狭哉の隣の席を引いて「どうぞ」と言ってきた。
さすがにそこで断るわけにも行かず、渋々座る。
食事が始まっても会話はなかなか弾まなかった。