逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫


透「明日は、海行こうか。」


誰もが、ポカンと口を開けていた。
いきなりいわれたから。
私なんて、家に不釣り合いな煮物を口に運ぼうとしたときにいわれたから、煮物をお皿の上に落としてしまった。

なんでそこまで驚くか?

だって…だって!
夏なのに!だれもっ!


全『思いつかなかった…』


なんで?
夏といえば海は定番でしょ??


透「どうだ??希沙」


どうって…


「いいと思う!
あ、でも…三人に聞かなくっちゃ。」


じゃあメールしとけよ。そう言ってまたお味噌汁を口に運んだ。

っていうか、なんで洋風の家に和食なわけ??

疑問を抱きつつも、私もお味噌汁を啜った。

…………おいしい。
やっぱりお味噌汁は合わせ味噌だよね。


夕食後、私はすぐに部屋に戻って明日香にメールを打っている。

すると、部屋の戸が叩かれた。

私は、はい、と戸を開けた。

そこには狭哉が。
思わず、一歩下がってしまう。



< 137 / 188 >

この作品をシェア

pagetop