逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
「悪いけど、遠慮するよ。」
「………じゃあアイス奢るからさ、一緒に食うだけっ!
な??それくらい良いだろ??」
…………まぁそれくらいならいいかな…
「わかった。いいよ。
じゃあ今から行こうか。」
「よっしゃ!」
そこまで喜ぶ理由がわからないけど、アイスは好きだし、タダで頂けるなら
もらって損はない。
いや……貰わなきゃ大損する!
俺たちは校門を出て、近くのアイス屋に立ち寄った。
そこまでの道のりで青樹クンと話して、分かったこと。
それは、根はいいやつだと言うこと。
話してればわかる。
ただ、少し反抗期で世間に…先生の言いなりになるのが嫌なんだ。
それから、見た目によらず子供っぽい。
結構やんちゃで味覚が幼かったりする。
最初は、“こんなやつ”なんて避難してたけど…
人は見かけによらないとはこの事だ。
二人でいると、楽しくて自然と笑えた。
青樹クンは本当に面白い人だ。
いつの間にか、俺たちは打ち解けていた。
「あっ!あそこのアイスがうまいんだって!」
ずっとはしゃいでる青樹クン。
俺は思わず、クスッと笑ってしまった。
「……………なんだよ~!笑うなよ!」
ほっぺをプク~っと膨らませて、こっちを見る。
顔がそこそこイケメンからか、可愛く見える。