逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
♀準備♂
「おかえり、希沙!学校はどう??今日は遅かったけど、寄り道でもしたの??」
ズバズバと聞く母親。
そんな母に呆れながら適当に答えた。
「あ~うん。
友達とアイス食ってきた。」
普通に答えた。
「………希沙っ!!」
母は少しおこりぎみだった。
何でだよ…別にアイス食うくらい良いじゃんか。
「なにその男のみたいなしゃべり方!
あなたは女の子でしょう!
言葉遣いが悪い!」
………………そのことかよ。
そういえば、うちの母はこういうことにはうるさかったっけ。
「だって、学校では男なんだよ??
普段から男みたいにしてないと、しゃべり方とかでやっぱり学校で女ってばれるし。
ただでさえ仕草が女っぽいって言われたり色々疑われてるんだから。」
ハァ~とため息をつく。
母は「そう…」と黙りこくってしまった。
その顔はまさに深刻で、自分が悪いことしたのかと、少し不安になった。
「ねぇ希沙??」
数分して、やっと口が開いた。
「なに??」
「……………………ううん。また今度いうわ。」
「ん。」
別に気にしないでおこうと決めた。
でも…一体なんだったのかはやっぱり気になったりもした。
その日はパパっと色々済ませ、ベッドの中へ入った。
――――明日は終業式――――