逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
雲「いった~い!狭、なにするのさ!」
意外に痛かったらしく、雲雀クンは涙目になっていた。
狭哉は「知るか」と無責任な言葉を残して、私の腕をつかんだ。
それと同時に狭哉は透センパイに頭をバシッと叩かれた。
透「たっく…。雲雀を殴るんじゃない。」
狭「てめぇだって今俺殴ったじゃねぇか!」
透「俺は良いの。これは躾だ。お前と違って自分の感情で殴った訳じゃない。」
狭哉は私の腕を掴んだまま喧嘩していた。
流石長男、次期後継者だ。
私たちと一歳しか変わらないのに、物凄い大人に感じる。
何より、説得力がある。
狭哉はブスッとして、そのまま私を車の方に連れていった。
すると、近所の人が話しかけてきた。
「希沙チャンのお知り合い??」
うっとりと4人を見つめておばさんは聞いてきた。
「はい…一応。学校の先輩とクラスメイトと後輩です。」
私が簡単に説明すると、おばさんは
「あら、そうなの~!」
と返してきた。