逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
本当は、日帰りのはずが、このバカどものせいでホテル代を出すはめになった。
正直なところ、確かにもったいないと思ってる。
でも…まぁそのぶん楽しめばいい。
安いホテルもあるだろうしね。
「なんならうちくる??」
明日香が、優しい一言をくれた。
私には願ってもない話だ。
でも、やっぱり迷惑なんじゃない…??
「迷惑になるし…」
「いいよ~。うち、母親と二人暮らしだから、きっと喜ぶと思うよ。」
母親と二人暮らし…??
そんな話し、はじめて聞いたな…。
しょうがないか。
私たちが仲良くなったのは、転校が決まった翌日だったしね。
悪いと思いつつ、ホテル代が浮くなら…
そう考えると、乗らずにはいられない話し。
「本当!?じゃあお願い『ちょっとまて。(まって)』
私が頼もうとした瞬間に、柊兄弟全員が口を挟んできた。
いつもいつも…なんなの…
透「希沙はうちの別荘に泊まるんだぞ。」
いきなり、聞き覚えのないことを言われて私は驚いた。