逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
発進してすぐ、当たり前だけど上へ上へと進む。
高所恐怖症の私は、下を見ると、怖くて怖くて堪らなかった。
頂上まで登ったのか、体の重心が前へと倒れ始める。
『キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』
楽しいのか、可愛い叫び声を上げる女の子たち。
しかし、そんな中…私はと言うと…
「…………………………」
あまりの怖さに、言葉も出ず自分の足元を見ていた。
明日香たち3人も女の子らしい声を上げていた。
ジェットコースターが止まり、私は降りようとしたんだけど…
いや、降りたんだよ??
降りたんだけど…
透「希沙、まっすぐ歩いてくれないか…。」
「…………………」
はい。うまく歩けないんです。
「希沙、大丈夫…??」
「………全然…。」(大丈夫じゃない)
やっぱり…無理!
ジェットコースターは好きになれない…。