イケメン霊能少年の憂鬱
オレは立ち上がると、
そのコたちの視線を避けるように、
行ってしまおうと思った。


「……ぁの、ダイジョブ?」


そのコの遠慮がちな声がする。


「あんたら、
 オレに係わらないほうがいいゼ」


オレは振り向きざまに、
そのコたちをニラんでた。


ヤツアタリだとは思うが、
自分の不機嫌さを止められない。
< 12 / 96 >

この作品をシェア

pagetop