イケメン霊能少年の憂鬱
「キミは……、
 そう、
 何年かのウチにこの辺りから
 出なくちゃなんなくなる……」


そう口にしてしまったが、
そのコはまっすぐにこちらを見ている。


その瞳はナンにも捉えられてない、
強くて、でも脆そうな感じがした。

――あのまっすぐな瞳!
  オレが守ってやれたら……


そう考えてる自分に驚いた。


今までそんなこと
思ったこともなかった。


だけど、その澄んだ瞳を見ると、
オレは素直にそう思った。


――しかし……
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