イケメン霊能少年の憂鬱
――オレにはムリだ……


オレは再び無力感に襲われ、
何も言わず、彼女に背を向けた。


「なにあれ?
 ナツが助けてあげたのに!」


そのコの隣にいたコが
叫んでるのが後ろで聞こえる。


――ナツっていうのか


オレは、ミジメな気持ちで、
自分がナツっていうコを
守るにはどうすればいいのか、
真剣に考えはじめていた。

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