イケメン霊能少年の憂鬱
次に見た瞬間には、
車が家のコンクリートの塀に
ぶつかり止ってた。


――お、オレが助けた???


しかし、
オレの能力が直接モノに
作用するハズはなかった。


オレは首を振ると、
その場を離れようとした。


交差点の向こう側では、
ヘタりこんでる、そのコが、
集まった人々に助け起こされてる。


もうオレの霊感では何も感じず、
死者たちのざわめきも収まっていた……

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