イケメン霊能少年の憂鬱
――狙いはナツだったんだ!


しかし、あの時、
車は向きを僅かに変えた。


ナツは自分では気づいていない力で、
自分を守っていたのだ。


――それにしてもあの静寂!


霊のざわめきが鎮まった静寂は、
オレにこの街のある場所のことを
思い起こさせた。
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