イケメン霊能少年の憂鬱
そしてオレは大きな青白いものが
ゆっくりと外へ向かって
通り過ぎていくのを感じた。


大きな力は
薄青いビジョンとなって
オレには見えた。


すると、
実際には見えないハズの
ナツの顔が向うに浮かび上がった。


「ダイジョブ。ダイジョブ……」


ナツの声と、
ゆっくりとした呼吸が聞こえてくる。


オレも呼吸が自然とナツに合ってきて、
次第に気持ちが落ち着いてくる。
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