イケメン霊能少年の憂鬱
それと同時にオレの中に力が戻ってきた。


だが、
その力は龍が持ち去ってしまったように、
もうあまり残ってない気がした。


――わかったよ、ナツ……


オレには、
ナツを遠巻きにしている霊の存在が、
白い霧のように幻視できた。


――残った力で何をすればいいか……

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