イケメン霊能少年の憂鬱
「ナツ……」


不思議だった。


――ここにはもう何もいない。
  龍も、悪霊も


龍は悪霊が鎮まるのを見届けて、
ここを出ていったようだ。


入り口のほうから光が
僅かに差し込んでいた。


今までは暗黒に包まれてたが、
入り口に溜まった水と
太陽の関係なのかわからなかったが。


ナツが安心したように
穏やかな表情を見せたのがわかった。
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