イケメン霊能少年の憂鬱
「何言ってるンの?
 出れなくって困ってンのに」


声は怒ってるが、
ナツの表情が緩んだのがわかった。


――友達の信頼っていうのはこんな感じなのか


オレは今まで人間関係を
拒否していた自分が恥ずかしくなった。


「オレを台にして上がってくれ」


やっと光に目が慣れたオレはナツに声をかけた。
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