イケメン霊能少年の憂鬱
「ナツ……」


オレは最後の日にナツの教室に行った。


ナツのネイルチップがなくても、
死者のざわめきを
自分で抑えられるとわかって、
オレは少しだけ自信がもてた。


1年の教室に入るのははじめてで、
女のコたちの視線が気になる。


「どうしたんですか、センパイ」


ナツはオレの顔を見ると、
心配そうな顔をした。
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