イケメン霊能少年の憂鬱
放課後、
しばらく何もいえず、
黙って歩いた。


「……オレ、転校するよ」


オレは、
ちょっと唐突かと思ったが、
そう切り出した。


「えっ……!?」


ヒトコトしゃべったことで、
気持ちが軽くなった。


「最近はもう平気なんだけどさ、
 ここに来てしばらく霊感が強すぎてさ……」


オレはナツの視線を感じながらしゃべった。


「青いコンタクトすると、
 霊感が抑えられる感じがしたんだ……」
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