ストレイ・ハーツ〜夢みる王子のねがいごと〜
*さがしもの
『大丈夫だよ、うらら』
そう言ったのは、ブリキのきこりだった。
突然名前を呼ばれたうららはびくりと体を震わせて、声の方へと視線を向ける。
それから小さく声にならない悲鳴を漏らし、アオにしがみつく手に一層力を込めた。
──そうか。俺に、触れたから。
うららの目にも、ブリキのきこりの姿が映ったのだ。
ブリキのきこりは微動だにせず言葉を続けた。
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