パズルのピース
それぞれ返事をし、車に乗り込んで帰って行った。
家に着き、中に入るとメイドたちに出迎えられると、すぐにあたし専用執事の沙織がきた。
「お帰りなさいませ、愛お嬢様」
「だから、その最後に『お嬢様』ってつけるのやめて」
何回言ってもやめないから、いい加減本当にやめてほしい。
「では、なんとお呼びすれば…」
「愛でいい」
「それはできません」
即答かよ…。
「だったら、なんでもいいから『お嬢様』はやめろ」
「……では、愛様でよろしいでしょうか」
本当はよろしくないけど…
「まぁ、それでいいよ」
それだけ言って部屋に入り、音楽を聴いたりしながらいつものように過ごした。