コロコロ心と歩いてく
「朝だよ〜。」
「起きなさい!」
と代わる代わる部屋に来る両親。

そのとき私はとてつもない恐怖に縛られて、動けなくなっていました。

ドキドキ ドキドキ

心臓が大暴れ。息は乱れ、体は硬直したままガクガク震えていました。

「どうしたんや!?」
「大丈夫!?」
両親の声が遠くの方で聞こえました。

筋肉が硬直して起き上がれません。涙がボロボロあふれてきます。

私は精一杯の力を振り絞って、

「助けて!!」

と、叫びました。
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